乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とその予防
予防法として第一に言われるのは「仰向けで寝かせる」ことです。
厚労省の作ったポスターにも最初に書いてあります。
アメリカ小児科学会は、すべての乳児は仰向けで寝かせるように勧める声明を1992年に発表しました。
そして1994年にいわゆる”仰向け寝キャンペーン”が開始されました。
うつぶせ寝にするのがふつうだったアメリカでは、92年にはうつぶせ寝が75%だったけれども、キャンペーンの効果で、95年には25%以下に減少したと言います。しかし、その結果、頭の変形も増加しました。
さて、アメリカにおいても、このキャンペーンの内容を『乳児は、決してうつ伏せに置いてはいけない』と誤って解釈する親がいました。この解釈は正しくありません。
おきている時間は、うつ伏せとすることは、運動の発達にとっても重要なのです。
そこで、海外ではTummy timeといって、起きているときに、保護者などの監督のもとで腹ばいにして過ごさせることも、教育されています。仰向けばかりでは、圧迫されてあたまが平坦になります。
Back to Sleep, Tummy to Play

すなわち、寝かせるときは仰向けに、そして、うつ伏せで遊ばせるということで、こんな表現で言われています。
乳児突然死症候群の予防として、仰向け寝が推奨されました。日本では”仰向け寝”だけが、強調されましたが、それでは頭部が平になる変形が増大しやすいため、アメリカでは腹ばいで遊ばせる・・Tummy to Play ことも、伝えています。
Tummy Time タミータイム
乳幼児が起きているときに、保護者などの監督のもとで、乳幼児を腹ばいにして過ごさせること。
このことは、日本の医療者にも広まっていないです。ところが、在日の外国人あるいは、海外在住の日本人の母親は、知っているので、ネットで検索するとブログなどでたくさん書いてあります。
アメリカでは、国立衛生研究所でSafe toSleep というサイトがありまして、その中で
Babies Need Tummy Time! 赤ちゃんにはタミータイムが必要だ!
と書いてあります。