6.あざのレザー治療について
ひとくちにあざと言っても、実際にはおおくの疾患が含まれています。
基本的には、皮膚の色の異常をすべてあざと呼びますが、赤あざは拡張した血管が赤く見えているもので「血管腫」のひとつですし、黒く剛毛が生えたようなあざは、黒子の巨大なものといえます。これらは、「母斑細胞」という細胞が黒さを成しています。
しみのような、茶あざには、体中のどこにでもできる「扁平母斑」、顔にできる「太田母斑」などがありますが、これらは、母斑細胞をもたず、メラニン色素が多くて色が濃い状態になっていると考えられます。
あざの治療は、切除手術が基本ですが、太田母斑、扁平母斑などのメラニン顆粒が多いタイプのあざでは、レザー治療が奏功します。
1.レザー治療Q&A
A1:「レザー治療」とはどんな治療法ですか?
レザー光線を用いた治療ですが、形成外科では「赤あざ」「茶あざ」などの色素性病変の治療にもちいられます。
A2:「あざ」のレザー治療 装置にはどんなものがありますか
| 赤あざ(血管腫) |
色素レザー
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| 太田母斑 |
Qスイッチ ルビーレザー
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| 茶あざ(扁平母斑) |
Qスイッチ ルビーレザー
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| シ ミ |
Qスイッチ ルビーレザー
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その他にも、アレキサンドライトレザー、ヤグレザーなど多くの医療用レザー装置があります。
A3:しみの種類にはどんなものがあるか
- 老人性色素斑(しきそはん)
30歳台の後半になると,顔や手足にできる茶色の斑点のこと.色素の排泄能力が低下し, 皮膚の一部に色素がたまったもの.
- 老人性疣贅 (ゆうぜい=いぼ)
老人性色素斑ができて,2〜3年たつと,色素斑の表面が盛り上がってくるものがあります.これが老人性疣贅です.
- 肝 斑
三つ目は,肝斑(かんぱん)で両頬に蝶の羽を拡げた形で,うす茶色の色素斑ができます.同じものが,ひたいや上口唇,あるいは,あごや首などにもできます.肝斑は生理的なもので,女性ホルモンの分泌と関係が深く,妊娠した時や中年期,あるいは生理が終わる前後にできます.しかし,時がたつと自然に消える傾向があります.
A4:しみの治療方法
治療には,おもにレザーを用います.
メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の能力をレザーで低下させます.
レザーが当たると,そのエネルギーがメラニンに吸収され,高熱を出してメラニンをたくさん含むメラノサイトが死んだり,メラニンを作る力が弱くなるのです.
A5:レザーですぐに消えるの??
レザーを当てた瞬間に治るわけではありません.粉々になった色素が運び去られるには2から3ヶ月必要です.
レザーを当てると,表皮が軽いやけどになります.やけどと,その後の一時的色素沈着が治るまで時間がかかります.
A6:レザーを当てた皮膚はどうなる
レザー照射後は,表皮が熱で焼かれて紫褐色になります.その後,約1週間でこの焼けた表皮は取れます.
その後に再生した表皮はメラニンが無いのでピンク色をしています.再生した皮膚のピンク色は約3週間で元より濃い茶色に変化します.
これは一時的に,過剰のメラニンができるためです.
その後,濃くなった色も徐々に薄くなり,約3か月から約6カ月で周囲の色と同じ色になります.
A7:老人性疣贅の治療
表皮が盛り上がり厚くなっているものはレザーを強く当てたり,その後で表皮を除去し更にレザーを当てます.やけどもやや強くなるので,表皮が再生するまで10〜14日程かかります.
ただし,いぼ状に高く盛り上がった形のものでは,レザーは効果が有りません.
そこで,電気メスで削り取ります.周囲と同じ色になるのに,老人性色素斑より長い時間がかかります.
A8:肝斑のレザー治療の可否
肝斑は治療すると,治療前よりもさらに黒くなることがあります.
また,無理に取るとまわりが自然に治った時,その部分が脱色されたままになることもあります.
したがって肝斑の場合は治療をせずに自然治癒を待ち,日光に当たらないよう心掛けることです.
A9:レザー治療後のスキンケアは大変重要です.
最初は,やけど治療の軟膏をつけます.
6-10日で,表皮が再生するとかゆくなりますが,引っかくと皮を剥がすことになり傷跡になることがあります.軟膏の量や回数が少ないと,乾いてしまうので乾かないように軟膏をつけます.かさぶたができるのは好ましくありません.
顔の場合,昼間は軟膏をつけるだけでよいのですが,寝ている間に引っかくことがあるので,保護のためバンドエイドなどを貼って下さい.
また,擦れやすい手足では表皮が再生するまで常にバンドエイドなどを貼ったり,包帯をしておくのが安全です.