唇裂・口蓋裂

唇裂・口蓋裂とはどんな病気?

ここでは、口唇裂、および口蓋裂という生まれつきの疾患についてみていきます。

口唇裂とは、生まれつきくちびる(唇)が割れている(披裂)状態です。割れ方の程度には種々のものがあり、赤い唇にわずかな陥凹がある程度から、くちびる全体が鼻まで割れている(完全口唇裂)ものまであります。また、片側だけのことと、両側の口唇裂があります。

片側不全口唇裂
片側完全口唇裂
両側完全口唇裂

口蓋裂は、鼻の孔の奥(鼻腔)と口を境する口蓋が、うまくできなかったことにより口蓋に割れ目がある状態です。 もともと、鼻腔と口腔はひとつの腔ですが、左右から口蓋突起と呼ばれる部分が伸びてきて真ん中でくっ付き、口蓋ができます。
この過程がうまく行かなかったとき、口蓋裂となります。

軟口蓋裂
硬軟口蓋裂
片側(完全)口蓋裂
両側完全口蓋裂

唇がわれているだけの口唇裂、唇と歯ぐき、そして口蓋 が割れている唇顎口蓋裂、口蓋だけがわれている口蓋裂に分類されます。

口唇裂・口蓋裂はすべての人種でみられ、体表に生じる形態異常で比較的頻度の高い生まれつきの病気です。
口蓋裂による哺乳障害、鼻咽腔閉鎖不全、構音障害、また、歯科的には歯の欠損、歯並びの悪さ(歯列不正)などの問題があります。

しかし、口唇裂・口蓋裂の治療は現在では大変進歩しています。その治療は一度にすべて行うのではなく、成長・発達にあわせて、適切な時期に適当な治療を行う必要があります。したがって、治療は新生児期から始まり、段階的に行われます。そこで、患者本人はもちろん、家族の協力がぜひ必要です。